彼の記憶が失われた日①
記憶が無くなる前日。
本社の方が職場に来て面談があったそうで。
その際には休みが多いとの事で、色々な話があり(元々フルタイムで勤務。病気の症状や、薬の副作用で意識が朦朧とする等体調変化が著しく、月に2.3回は休んでいた為、呼び出しがかかった。)、翌日の仕事に行くのが辛そうでした。
当日。
それでも普段通り家を出る彼。
無理せず行ってきてね。と伝え、いつも通りに見送りました。
何時間か経った後、彼から連絡が。
「今病院にいて妹に連絡取りたいんだけど連絡先知ってる?」
「お迎えに向かってくれてるらしいんだけど、どちらかわからなくて困っています」
普段とは違う言葉の使い方に驚きました。
この時すでに違和感を感じていたものの、心の状態が限界を迎えると倒れてしまう症状がある事は前々から分かっていたので、いっぱいいっぱいになっちゃったのかな、、、と思い、とりあえず病院へ向かおうと思ったのでした。