半信半疑-記憶喪失は真実?-
そんなこんなで再び彼と過ごす事になりましたが、病院からの帰宅の時はまだ半信半疑で、本当なのか、酷い話ではあるが演技をしているのではないか?(元々甘えたり、寂しがり屋のタイプの人だった為)と思ってしまっていました。
そんな中、食事をしに中華屋さんへ。
注文した水餃子についてきたのはコチュジャン。
その時、あっ、、、もしかして?どうだろ?と、思い
「たぁはね、辛いものが好きだったんだよー!」
と、言ってみました。
実際は、そんな事はなくて一口舐めるだけでもダメなくらい、苦手な物です。
私自身の中でも記憶喪失は真実か否か確かめたかったのもありました。
そしたら彼の反応は、、、
「そうだったんだね‼︎」と話し、箸を動かすと、ごっそりとコチュジャンをすくい上げ、食べようとしました。
あまりの予想外の行動にギョッとして、
「こっ、これだと流石に多すぎるからもっと少なくしよう?💦」と伝え、減らしました。
その後なんの躊躇いもなく口へ運ぶ彼。
結果は予想通り、、、でした。
「これ、本当に好きだったのー!?!?💦💦辛いー苦手ー😭」と。
はい、、、ごめんなさい。
私自身もまだ信じられていなくて、本当なのかどうか試してしまいました。
その姿や行動から、
あっ、彼は本当に記憶を失ったんだ。
と、現実味が湧いてきました。
倒れて病院へ運ばれて、検査を受けてからまだ数時間しか経っていない相手にする事ではないですね、、、
本当にすみません、、、
この事がきっかけとなって、私は彼の記憶喪失を受け入れることができたのでした。